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執筆者の写真nhashimoto1991

教員の正規雇用を推進すべき

更新日:2021年8月2日

教員の正規雇用を推進すべき


私は、子供たちを幸せにするために、非正規雇用の教員を希望者は全員、正規雇用にすることで、教師が生活を心配することなく、教育に専念し子供たちのために働くことができるようにすべきと考える。

私は、以前はフジテレビ系列の出版社で中学生の教科書をつくっていたが、その後11年間は千葉県立の高等学校で英語教師として働いた。

勤務する中で、子供たちがかわいそうと感じることが多々あった。生活保護を受けている家庭が多く、保護者の子供の教育への関心が薄い。両親が生活に追われ、子どもたちの教育が充分にできていない。その結果、小学校レベルの分数ができない。アルファベットが書けない。東西南北がわからない等の極端に学力がない生徒が多々いる。こういった生徒は卒業後、ニートになる可能性が大きい。

健康面でも、しっかりと食事をしていない。生活習慣の乱れのため遅刻者が多く、1時間目は、10人以上出席していない。学校が面白くないので、どんどん退学していく。二年生になると1クラス30人になっていたりする。ある生徒は、卒業したあと、ホームレスになると思っていたと言っていた。こういった子どもの窮乏、困難、絶望感はマスコミで報道されることは少なく、また、ほとんどの政治家は無関心である。

こういった生徒を指導するためには、教師の役割は大きい。生徒の興味、関心を高め、楽しいと思える授業を行うため準備が必要である。質の低い授業を行えば、生徒は勉強嫌いになる。更に生活習慣の改善、社会性の欠如等の指導に大きなエネルギーが必要である。裕福な家庭は進学実績がある塾や予備校、私立の学校に子供たちを通わすが、そうでない家庭にとっては公立学校の教育力は大変に大切である。

ところが、政府が教育にかかる費用を削減した結果、多くの教員を正規職員でなく、非正規雇用としている。私は非常勤教師を8年間したが、年収は多くても160万円ぐらいである。雇用がアルバイト扱いなので健康保険、年金は自分で入っていた。収入が低いため、国民年金保険料の納付は免除になることも多々あった。国民年金保険料の納付免除は、将来の年金受給額にマイナスに響き、老後生活の窮乏につながる。4人の子供を育てるため、予備校、塾、英会話学校で生活費を稼いだ。学校との2足わらじのため、精神的、体力的にギリギリで仕事をしていた。1年間の雇用契約であり、毎年勤務校が変わり、生徒と深く関わることがなかなか困難であった。

こういった状況を放置しているのは、日本の未来にとって由々しきことである。教育基本法の精神から逸脱している。(教育基本法 第九条 教員については、その使命と職責の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられるとともに、養成と研修の充実が図られなければならない。)本来ならば、教職員の労働組合や立憲民主党といった労働者のための政治を訴える政党が問題解決のために取り組み、解決すべきであるが、解決にはほど遠い状況である。

教員の正規雇用の推進に取り組み、この現状を変えたい。

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